レモンのある暮らし
香りと酸味を楽しむ香酸柑橘の代表品種“レモン”。無茶々園ではユーレカ、ビアフランカという品種を中心に植えています。2010年ごろから本格的に取り組みをはじめ、天候に振り回されながらもまずまずの生産量になってきました。
レモンは酸味の効いた果汁を使うのがポピュラーですが、果皮の効能も見逃せません。機能性が高いことはもちろん、果皮の香り成分こそがレモンらしい美味しさのもと。果汁を絞る時には皮の油胞をつぶすようにしっかり絞ったり、皮をすりおろして使ったり、ぜひ皮まで楽しんでください。
このたび基本的な使い方からちょっとこだわったレシピまで様々な使い方をまとめてみました。これらを参考にしてレモンのある暮らしを楽しんでくださいね。
青いレモンと黄色いレモン
レモンの出荷時期は10月〜3月。他の柑橘と比べて長めです。10月〜12月は青いレモンが中心。青いレモンは酸味が強く、スパイシーな香りが感じられます。この香りが青いレモンの一番の特徴。黄色くなるにつれてスパイシーな香りはなくなります。皮から苦味を感じやすく、漬け込むと変色するので果汁を楽しむのがおすすめです。
1月以降にはレモンが黄色く色づき、酸味・香りともにまろやかになります。糖度もあがり、味に深みがでてきます。黄色いレモンは、果皮・果汁ともに活用できます。。
[色づきカレンダー]
※色の変化はその年の気温などによって変わります
レモンの切り方
輪切りレモンティーや添え物に、基本の輪切り。
櫛切り唐揚げに添えたり、レモン塩をつくったり。
X切り果汁を絞る時に便利な、秘技X切り!
果肉の断面がしっかり現われ果汁を効率よく搾ることができます。果汁を搾るときは皮を下にむけて。こうすることで果皮に含まれている成分や香りを果汁と一緒に楽しむことができるのです。
SPECIALレモンを使ったおすすめレシピ
簡単にさっとできるメニューから、お料理の隠し味まで。『こんな使い方あったんだ!』と思えるレシピもご紹介。
工夫しだいでより美味しく味わうことのできる方法をお届けします!
Recipe 01 基本のレモン水
レモン水は、レモンを絞るだけで作ることができる手軽さとレモンのスッキリとした飲み心地が魅力です。作り方も簡単で、アレンジも楽しめるので気軽にチャレンジしてみてください。
≪ 材 料 ≫
- レモン果汁1/2個分
- ミネラルウォーター1カップ(200cc)
レモンはくし切りにして搾り、そのまま皮もミネラルウォーターに入れます。
レモンの切り方によって果汁の出る量が変わります。
輪切り < 櫛切り < X切り
切り方はお好みで変えてください。
[ホットもおすすめ]ホットレモンにすれば、体も温まり血行が良くなるので代謝がアップします。
シナモンパウダーや生姜をプラスするのもいいですね。
[はちみつを加えて]お好みではちみつを加えても良いです。はちみつには、水分を保持する力があり乾燥を防ぐので、のどの風邪対策にも役立ちます。
[炭酸水に替えて]水を炭酸水に替えるとスッキリと爽やかな味わいに。満腹感が高まりますよ。
Recipe 02 レモンサワーのつくりかた
≪ 材 料 ≫
- レモン1個
- 甲類焼酎適量
- 炭酸水適量
- 氷適量
- レモンをX切りにする。
- グラスに、皮を下に向けてレモンを搾る。
お好みでレモンを1~2片入れます。香りの成分はレモンの皮部分に多く含まれていますので、皮面を下に向けて搾ることで皮に含まれる香り成分を一緒に楽しめます。 - 焼酎、氷、炭酸を加えてマドラーで軽く混ぜる。
- 最後に追加でレモンを搾り入れます。レモンの風味を活かすため、レモンを最初と最後の2回にわけて搾るのがおすすめです。
Recipe 03 レモンシロップのつくりかた
簡単に作れて保存もできる手作りのシロップです。水や炭酸でわってレモンスカッシュやレモネードにどうぞ。
≪ 材 料 ≫
- レモン1kg
- 氷砂糖1kg
- レモンと氷砂糖が入る容器を準備します
- 容器を煮沸消毒しておきます。
- ヘタを落としたレモンを2〜3mmの輪切りにします。
- レモンと氷砂糖を交互に入れる。最後は氷砂糖でレモンを覆うようにします。
- 蓋をして冷暗所に保管。1日1〜2回は瓶をゆすり、レモンと氷砂糖を混ぜ合わせる。
- 氷砂糖が溶けたら完成。水やお湯、炭酸で割って飲んでください。
Recipe 04 レモンカードのつくりかた
レモンカードとは、イギリス発祥のスプレッド(塗り物)。「カード」は固まる(curd)という意味で、レモン・卵・バター・砂糖を湯せんにかけ、冷やして固めるとペースト状になることからその名がつきました。
私たち日本人にはあまり馴染みがありませんが、レモン風味のバタークリームといえばイメージしやすいかもしれません。
一見、難しそうに見えますが、作るのはとっても簡単。ぜひ一度試してみてください。
≪ 材 料 ≫
- レモン1個
- たまご1個
- 砂糖60g
- バター50g
- レモンをよく洗って、皮を削ります。
※白い部分を削ってしまうと苦みが出るので、表面の黄色い部分だけ削るようにしましょう。 - レモンの果汁を搾ります。
- 卵を溶いてザルで濾します。
- 卵、削ったレモン果皮(黄色い部分だけ)、レモン果汁、バター、砂糖を鍋かボウルにいれて、15分ほど湯煎しながらかき混ぜます。
※この際、湯煎の温度が高すぎると卵が固まって しまうので注意してください。 - とろみがついてきたら保存容器に移して出来上がり。
Recipe 05 塩レモンのつくりかた
塩レモンとは、レモンを塩に漬けてつくるモロッコ調味料。
レモンの特徴である酸味に塩が加わることで深みのある味わいに変わり、爽やかな香りが華やかさを演出してくれます。
≪ 材 料 ≫
- レモン4個(約400g)
- 塩40~80g(レモンの10~20%の量)
- レモンと塩が入る容器を準備します
- 容器を煮沸消毒しておきます。
- しっかり洗ったレモンを、瓶に詰めやすい適当な大きさに切ります。
くし切り、輪切り、みじん切りなどお好きな切り方でOKです。小さく切れば、熟成が早く進みます。 - 塩、レモン、塩、レモンと瓶に入れていきます。スプーンで上から押さえながら詰めていきましょう。
- 最後に塩を上にかぶせて、瓶のフタを閉めます。液漏れが心配な場合は、ペーパーやラップを挟んでフタを閉めましょう。
- 直射日光の当たらない涼しい場所に置いて、1日1回瓶を振りましょう。1週間以上かけて、レモンから出てきたレモン液を瓶全体になじませるようにして熟成させます。レモン液がとろっとしてきたら完成です。
SPECIAL塩レモンのつかいかた
完成までに時間はかかるものの、使い方はとってもカンタン!
ちょっとかける、まぜる、添えるだけでも、レモンの酸味と爽やかな香りが加わりお料理の印象が変わります。
北アフリカのモロッコではおなじみの調味料「塩レモン」は、レモンを丸ごと塩漬けにして発酵させたもの。
漬けたては酸味も塩気も尖っていますが、時間が経つうちになじんで丸くなってきます。果皮は刻んで香りのいい塩として、潰け汁は塩気のあるまろやかな酢として、野菜料理にはもちろん、肉や魚料理にも幅広く利用できます。
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[塩レモンオイル]塩レモンをオリープオイルに潰けて(20分以上)なじませる。カルパッチョやお肉料理に追加でかけるとおいしいです。これに胡椒や酸味(お酢や柑橘果汁)、塩で整えるとドレッシングに、玉ねぎのみじん切りとマヨネーズを足すとタルタルソースに。オリープオイルをごま油にすると中華風になります。
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[塩レモンのチキンソテー]ーロ大に切ったお肉に塩コショウで下味をつけ両面を焼く。塩レモンにバターを入れてひと煮たちさせてお肉にかける。
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[ブリの揚げ焼き塩レモン風味]塩レモンををみじん切りにしたものと切り身の魚をよくなじませる。片栗粉をまぶし多めの油で揚げ焼きをする。
SPECIALレモンゼストのつかいかた
海外のレシヒ°によく出てくるのが「lemon zest レモンゼスト」=「レモンの皮」。お菓子の材料やパスタ、サラダなどに加えて香りを愉しみます。ゆずの代わりに薬味として使用することもあります。
レモンの皮は手持ちのおろし器ですりおろしたり、ナイフで皮をむいて千切り、みじん切りにして使います。皮と実の間の白い部分は苦みがあり、舌触りもよくないので削りすぎに注意です。
おすすめなのは「ゼスター」。アメリカではほとんどの家庭に1つはある一般的な調理グッズ。レモン、ライム、オレンジなどの柑橘類の皮を削るための道具です。
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[パスタにかける]ペペロンチーノ、カルボナーラやクリームソース系のパスタ、リゾットにも相性抜群。クリームのマイルドな味をレモンゼストがひきしめてメリハリのある味にしてくれます。
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[グリル野菜、肉にかける]アスパラガスやプロッコリーなどの野菜をオリーブオイル、塩でグリルまたはソテーし、パルメザンチーズ、レモンゼストをかけます。グリルチキン、牛ステーキ、焼き鳥など肉料理にも合います。
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[パン粉に混ぜて衣に]パン粉にレモンゼスト、ハーブ類(好みで)を混ぜ、肉や魚をまぶしてグリルまたは、揚げます。カリッとしたレモンゼス卜は食感もよく、ひと口食べるごとに口の中で爽やかな風味が広がります。
レモンの保存について
レモンにまつわる失敗でよく聞かれるのが、「冷蔵庫の中で腐らせてしまった!」というもの。一度の使用量が少なく、使い切れないことが多いレモンを長持ちさせる保存方法をご紹介します。
[まるごと]乾燥を防ぐためにラップや新聞紙、キッチンペーパーなどで包み、さらにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。保存前の状態にもよりますが、この方法で1ヵ月ほど鮮度を保つことができます。
[果汁]レモン果汁を冷蔵保存する場合は、清潔な密閉容器に入れて2〜3日で使い切るようにしましょう。
[使いかけ]切り口が空気に触れないようびったりラップをかけます。切ったレモンも同様に空気に触れないよう密閉容器に入れるか、ラップでしっかり包んで冷蔵庫に入れます。4〜5日が保存期間の目安です。
[まるごと]ラップで包んでからフリーザーバッグなどに入れ、しっかりと空気を抜いて、冷凍庫で保存することも可能です。保存期間の目安はおよそ1ヵ月で、使うときは常温に30分ほど置いておくと、通常どおりカットすることができます。
[果汁]製氷皿に果汁を少しずつ注いで凍らせておき、取り出したものをフリーザーバッグなどに移して冷凍保存すれば、1ヵ月ほどの長期保存も可能です。
[使いかけ]冷凍する場合は、使いかけのレモンもくし切りや薄切りにしてから保存するのがおすすめ。
カットしたレモンをラップやバットの上に重ならないように並べ、冷凍庫に入れて凍らせたあと、フリーザーバッグに移して再び冷凍庫で保存します。レモン同士がくっつかずバラバラの状態で保存できるので、使うときにひと切れずつ取り出せて便利です。自然解凍してから果汁をしばったり、凍ったまま料理や飲み物に添えたりと、使い勝手も抜群。この方法で3週間〜1ヵ月ほど美味しさをキープすることができます。
さわやかな香りとしっかりした酸味が特徴
レモン【10月〜3月ごろまでお届け】
太陽の光をしっかり浴びて育った無茶々園のレモンです。レモンにもいろいろと種類がありますが、無茶々園ではユーレカやビアフランカの系統の品種を中心に栽培しています。果汁を搾るだけでなく、果皮までしっかり使って楽しんでください。
無茶々園のレモンは農薬を控えていますので、ほくろのような黒い点や深く茶色いかさぶたのようなものや訪花昆虫によってできるデコボコがありますが、味に問題はありません。 届いたレモンは冷蔵庫で保存すれば傷みにくくなりますが、なるべくお早めにお使いください。
10月から11月はまだ果皮は緑色です。
年にもよりますが、12月ごろからレモンイエローに変わり始めます。
この柑橘のプロフィール | |
酸味 | とても強い |
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甘み | 弱い |
内皮 | かたい |
外皮 | かたい |
皮の色 | 緑色〜黄色 |
種 | なし |
果汁 | 多い |
サイズ | 5〜7.5cm(横径) |
一玉の重さ | 100〜200g |
- 500g(3〜4玉)480円(税込)
- 1kg(7玉前後)910円(税込)
- 3kg(20玉前後)2,590円(税込)
- 7kg(40〜50玉)5,800円(税込)
- 10kg(60〜70玉)8,100円(税込)
運賃については【こちら】をご確認ください。