商品紹介
無茶々園の生産者たちがコショウを栽培している中部高原地帯は、ベトナム有数の産地。高品質のコショウができることで知られています。コショウは同じ品種にあっても、収穫時期や乾燥状態などの違いによって様々な呼ばれ方をしている作物です。
お馴染みの黒胡椒は3月に収穫した胡椒の実を乾燥させたものですが、この「塩漬け胡椒」は1月に収穫したものをブランチング（茹でること）して塩漬けしたもの。若い胡椒の実を収穫直後に塩漬けするので、その鮮烈な香りがそのまま封じ込められています。
黒胡椒といえば料理の名脇役ですが、この「塩漬け胡椒」は主役になってもおかしくない程の衝撃的な味わいがあります。粒を噛んだ瞬間に口の中に広がる香りと辛みを一度味わうと、その風味の虜になること間違いありません。
※まずは生産者の顔が見えることを優先して商品づくりに取り組んでいます。化学肥料を使用して栽培した原料になりますが、ご理解いただけますと幸いです。
選別、一次加工（塩漬け）はベトナムのファーマーズユニオンベンチャーで行っています。
塩漬け胡椒の使い方
乳製品や油との相性が抜群です。チーズと一緒にクラッカーに載せて食べてください。軽くすり潰してから細かく刻んでポテトサラダに混ぜたり、タルタルソースの材料としてもご活用いただけます。黒胡椒のように魚や肉料理にもよくあいます。変わった食べ方としては、煎餅とご一緒に。なかなか美味しいですよ。
チーズと一緒にクラッカーに載せて。
ポテトサラダに混ぜるのもおすすめ。
カルパッチョ。お肉、お魚とも相性よし。
海鮮パスタのアクセントとしても。
生産者情報
この塩漬け胡椒の原料は、ファーマーズユニオンベンチャー（以下FUV）の自社農場と日本からの帰国実習生であるクーさんの畑から穫れたものを使っています。クーさんは少数民族のエデ族のひと。ベトナムは多民族国家で54もの民族がいると言われていますが、人口の84％をキン族が占めており少数民族とは様々な面で格差が広がっています。FUVの日本人スタッフである高埜は長年ベトナムで生活し、その格差を目の当たりにしてきました。FUVの活動が少しでもこの問題の役に立たないかという思いから、昨年よりクーさんの胡椒の取り扱いを始めています。しかし、黒胡椒だけでは扱い量に限界があるため、この「塩漬け胡椒」を開発したのです。
クーさんの妹、ベタさんは今年から珍果園という果樹の苗木屋さんでの実習が決まっています。この珍果園さんは無茶々園の柑橘の苗木の一番の取引先。少しずつですがベトナムとの繋がりが広がりつつあることを実感しています。
生産者のクーさん（左から2番目）親子とファーマーズユニオンベンチャースタッフの�眷検丙乎次法�クーさんは元技能実習生。民族衣装を着て撮影に臨んでくれました。
ファーマーズユニオンベンチャーのスタッフたち。彼らが作った胡椒も原料に使用しています。
商品詳細
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名称：胡椒塩漬
原材料名：胡椒、食塩
内容量：25g
賞味期限：製造日より365日
保存方法：直射日光を避け、常温で保存してください。
原産国名：ベトナム
販売者：株式会社地域法人無茶々園 愛媛県西予市明浜町狩浜3-134
加工所：有限会社てんぽ印 愛媛県松山市萩原乙39-7
栄養成分表示（100g当たり）
エネルギー：138kcal
たんぱく質：4.8g
脂質：2.0g
炭水化物：25.2g
食塩相当量：8.89g
（推定値）
ベトナムでのチャレンジ
無茶々園がなぜベトナムのコショウを取り扱うのか。それは、2005年に創始者のひとり片山元治が「我々らしい真面目な研修制度をつくりたい」という想いを胸にベトナムに渡ったことにはじまります。2008 年には、中部高原のダクラク省に有機農業センターを開き、「ファーマーズユニオンベンチャー」という会社を立ち上げました。そして、日越間の人・物・技術の循環を構築しながら、帰国した技能実習生たちの経験や縁を活かす場を苦心しつつも創造してきました。
その過程で帰国実習生の多くがコショウ農家出身であったことに着目します。日本の農家と世界の農家がつながり、顔がみえるコショウの流通に取り組もう。そのような流れで、日本から帰ってきた技能実習生とその家族が生産したコショウを世に送り出す取り組みを始めたのです。
無茶々園創始者のひとり、片山元治。
生産者との、顔の見える関係づくり
インド原産のコショウですが、その歴史は古く、古代から世界各国で高級な嗜好品として扱われてきました。大航海時代には金と同価値で取引された食材であり、「スパイスの王様」と呼ばれることもあります。しかしながら、コショウは世界の人々の生活に欠かせない香辛料でありながら、何処で誰が生産し、どのように集積･加工されているのか、情報のトレースが非常に難しい作物であると言われています。
だれが、どのように作ったものかを明らかにし、日本の消費者に届けたい。そうした想いをもって、無茶々園ベトナム支社ともいえる「ファーマーズユニオンベンチャー」のスタッフが、ダクラク省のコショウ生産者を定期的に訪問し、栽培状況の聞き取り調査、使用する肥料や防除方法の相談といった情報交換を行いながら、深い信頼関係を構築しています。また、サンプルの残留農薬検査なども行い、合格した生産者のみ原料を日本に輸出しています。
わたしたちが目指すところ
有機農業センターを開設してから既に10年以上が経過し、ベトナムの状況は一変しています。ベトナムは大都市を中心に世界有数の急速な発展を遂げ、貧困国の面影は殆どありません。今後しばらくは米中間でバランスをとりながら、機械部品・工業製品の貿易額を伸ばしつつ、まだまだ未開発の農村部や山岳地帯への内需拡大を目指しています。
これに伴い、消費者物価指数もどんどん上昇しています。しかし、コショウを含めたベトナムの農家は、急成長する社会から経済的に取り残され始めており、社会格差が拡大しています。このような社会状況をうけて、私たちはのベトナムの農家たちとともに 2 つのことを実現したいと考えています。
〇ベトナムの豊富な既存農産物に対し、生産から加工までの安全・衛生・品質の管理水準を上げること。
○ベトナムの農家と彼らの生産物の魅力が、より見える形、より伝わる形になる様にサポートし、国際社会からの高い評価を得られる結果、彼らの生活やライフスタイルを持続させていくこと。
この想いに共鳴いただけるようでしたら、ぜひ Rauma（ラウマー）のコショウを購入いただけますと幸いです。
Rauma（ラウマー）
日本の有機農家がベトナムの田舎にへばりつき、現地農家の顔が見える農産物を日本に届ける。田舎の農家と田舎の農家をつなぐ。この活動を無茶々園では「Rauma（ラウマー）」と呼ぶことにしました。
まだまだ未知数の事業ではありますが、ラウマー（ベトナム語で「雑草（ツボ草）」の意）のように、しぶとく根づかせていきたいと考えています。
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