- 果汁の香りや酸味を楽しむ香酸柑橘です。
- しょうゆに搾って手作りポン酢に。
- ペクチンが多く含まれており、マーマレード作りにも適しています。
品種紹介
オレンジ色の丸い香酸柑橘「橙(ダイダイ)」。酸味が強く、果汁の香りや酸味を楽しみます。明浜では「かぶす」と呼ばれ、鍋料理のポン酢として好まれます。
作り方は簡単。しょうゆに橙を搾るだけ。あとは鍋の汁で味を調整してください。橙の強い酸味と食欲を刺激する果汁の香りがいつもの鍋料理を引き立ててくれます。
下の画像のように果皮の中央を帯のようにくるくると剥くひと手間を加えていただくと、より果汁が搾りやすくなりますよ。
片山恵子さんのポン酢
さかのぼること十数年前、生産者の片山恵子さんおすすめのポン酢の作り方を教えてもらいました。そのレシピをご紹介します。
水炊きの出汁に醤油を加え、大根おろしとすりおろしたニンニクを少々、これに半分に切った橙(かぶす)をぎゅっと搾って果汁を加えます。お好みで一味唐辛子を足して美味。橙(かぶす)の酸味はもちろんですが、なんといっても搾りたての果汁の香りが食欲をそそります。
マーマレード作りにも適しています
橙(かぶす)には果皮にペクチンが多く含まれており、実はマーマレード作りにも適した柑橘です。そして、欧州では最もポピュラーなマーマレードとして知られるビターオレンジの仲間でもあります。
マーマレードといえば日本では伊予柑・甘夏が主流ですが、橙(かぶす)を使って欧州風のマーマレード作りに調整してみてはいかがでしょうか。
材料
・かぶす 5玉(約1kg)
・砂糖 茹でこぼした皮の重量の80%くらいの量
作り方
・かぶすの皮を洗い半分に切ります。果汁を搾り、皮から内皮を取り除きます。
※搾った果汁は後で加えるので忘れずに取っておいてください。
・果汁を搾り、皮から実を内皮ごと取り除きます。搾った果汁は後で加えるので取っておいてください。
・内皮を取った外皮を薄く(1〜2mm程度)スライスします。皮が汚れている部分は取り除いてください。
・薄切りにした外皮を、水をはった鍋にいれて3回ほど茹でこぼしてください。
・茹でこぼしおわったらお湯をしっかり切ります。
・スライスした皮、砂糖、搾った果汁を鍋に加え、弱火でじっくり煮詰めます。
・果汁が半分ほどになったら煮詰めるのをやめ、冷まして出来上がり。
・煮沸殺菌した容器に口までいっぱいに詰め、ふたをして保存します。
柑橘マーマレードのお好みはひとそれぞれ。このレシピを参考にして、いろいろな柑橘や作り方にチャレンジしてください。失敗を恐れず経験を重ね、自分好みにアレンジしていただけると幸いです。
外観についてご理解ください
器量はけっして良くありません。
農薬の使用は最低限に抑えていますので、見た目はピカピカではありません。果皮につく病気の痕や、昆虫の付けた小さな傷など、少なからず外観は悪くなります。
また収穫期にワックスや防腐剤、ホルモン剤なども使わないため、外皮がしなびたりヘタが落ちやすくなります。ただし、極端に外観の悪いものや鮮度には気をつけて発送いたします。
果実の大きさは様々です。
外観の良さが重視される一般流通ではサイズ分けが基本になっていますが、本来樹から取れる果実は大きさが不ぞろい。また年によっても大きさの傾向は異なり、毎回キレイにサイズが揃うものではありません。極端に大きいもの、小さいものは除いて、大小サイズ混みで箱に詰めて発送いたします。